「チャプター1」という表示名だけを直したいのか、変換後に移動先そのものがなくなったのかで手順が変わります。名前の修正なら一覧を書き出して編集します。移動先が消えたなら、正しいTitle、Range、マーカー設定、完成ファイルの順で確認します。
元ファイルを残し、確認用の出力は別名にしてください。
表示名だけを直したい場合
HandBrakeの公式資料では、WindowsとmacOSのチャプター一覧は 番号,名称 のCSVとして読み書きできます。たとえば次の2行です。
1,オープニング
2,本編
これは検出済みのチャプター名を変えるための一覧で、新しい時間位置を追加するものではありません。Linuxは現在XML形式です。まずインストール済みのHandBrakeから一覧をエクスポートし、そのファイルをひな型にすると、古い画面や形式を前提にせずに済みます。
移動先が消えた場合はTitleから見る
Chapters欄で、選択中のTitleに元からいくつの境界があるか確認します。別のTitleを選ぶとチャプター構成も変わるため、本編や目的のエピソードの長さと内容を自分の記録に照らして選びます。HandBrakeは入力にあるマーカーをMP4、MKV、WebMへコピーできますが、入力にない位置を新しく作ることはできません。境界そのものがなければ、専用のチャプター編集ツールで作成した別ファイルを検証します。
Rangeとマーカー設定は別の役割
Rangeは変換する区間、チャプターマーカー設定はその区間にある境界を出力へ書くかどうかを決めます。Point-to-Point資料にはChapters、Seconds、Framesの3種類があり、フレーム単位でも正確な位置を保証できないとあります。
Rangeが一つのチャプターだけなら、完成ファイル内に切り替え先となる複数の境界が残らない場合があります。複数のチャプターを移動したいときは、必要な複数チャプターを含む範囲を選び、マーカーを有効にします。
最後は完成ファイルを直接調べる
入力と完成ファイルの両方に対して、次のコマンドをファイル名だけ替えて実行します。
ffprobe -v error -show_chapters -of json output.mp4
chapters が空なら、そのファイルではチャプターが検出されていません。項目があるなら件数、開始・終了時刻、名称を入力側と比較します。その後、同じ完成ファイルを普段使う再生アプリで開き、前後へ移動できるか確認します。ファイルに項目があることと、プレーヤーが操作を表示することは別の確認です。
合成テストで確認できた範囲
FFmpegで0秒、6秒、12秒にチャプターが始まる18秒のMKVを作り、Windows版HandBrakeCLI 1.11.2で同じ映像を2回MP4に変換しました。読取りには2020年版の ffprobe N-100410-gcd821c18dc を使用しました。マーカーを有効にしたMP4では3個を検出し、開始は0秒、6.125秒、12秒でした。無効にしたMP4では0個でした。位置差の原因は判定していません。この一例からGUI、他の入力、実ディスク、再生機器の動作は判断できません。
複数ファイルへ広げる前に、キューの確認手順で代表ファイルを1本だけ通し、バックアップファイルの検証と一緒にチャプター一覧を残してください。
根拠と限界
公式資料と合成テストは2026年11月6日に確認しました。二つの公式資料はナビゲーション上でdraftと表示されています。合成テストは実ディスク、GUI、光学ドライブ、再生機器の結果を示すものではありません。